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低温環境下では、体力の消耗も激しく、また、体温の低下も著しいため、長時間の労働はおのずと限界があり、集中力、注意力が次第に散漫になりがちです。
適度の休養をとり、作業の安全性と能率を高めるよう心がけましょう。
見張り要員の配置もまた重要な要素の一つで、突発的な事故に対処するための措置として大いに有効です。
休憩をとる人がその時間に見張りにあたるよう努めてください。
ご存じのように冷凍庫内には、冷媒のアンモニアやフレオンなどがつまった冷却コイルが縦横に張り巡らされており、万一何らかの原因で冷却管に穴が開いたときは、庫内に冷媒が充満し、作業に従事している人は、ただちに酸欠や毒素におかされる危険を常にはらんでいます。
この危険を回避するため、見張り要員は常に庫内の状態を観察し、ときには作業者と声を掛け合うなど、安全を確認しながら休憩をとるようにしましょう。
また、庫内に通じる場所には、万一の事故に備え、常に防毒マスクや空気ボンベをいつでも使用できる状態に準備しておきましょう。
また、いうまでもないことですが、作業員は全員がその使用方法を熟知して有効に使えるよう、普段から心がけてください。
以上、注意点をいくつか申し上げましたが、最低限これらを守り、災害防止に役立ててください。

 

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